現場日記

産婦人科医院が出来るまで②| 施工費

前回触れたがこのプロジェクトは設計コンペだった。指名された4社で競い合い、1社に決まりかけていた。しかしコストと使い勝手が満足いくものではなかったとのことで、追加で佐々木事務所がクライアントからの紹介で参加することになった。最終的には提案内容と大型模型と熱意⁉︎で選んで頂いたとのことだった。
ちなみに最終候補だった会社は県内で有名な医療を得意とする某組織設計事務所。そこは鉄骨3階建ての耐火建築で○億円。佐々木事務所は木造準耐火、のちに耐火要件なしの木造2階建。コストは最終的に前者の半分まで下がった。

構造種別防火規制施工費
組織設計事務所A社鉄骨3階建て耐火建築〇億円
佐々木事務所木造2階建てその他〇/2 億円

同じ要望でも、建設費に大きな差が出るのが建築の難しいところでもある。
またどのようにしたらコストを抑えながら計画を組み立てるかいったことが習慣化されているため、建設費を抑えるために、特に無理な要求を施主にすることなく機能も面積も確保できた。

木造によるキャンチや吹抜けもいつも協働している構造家寺戸さんにスマートに解いて頂いた。現場が始まり基礎工事をしている最中、ウッドショックという言葉が耳に入ってきた。つづく

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