栄町の光溜

内外、二世帯をつなぐ光庭

敷 地|住宅地、建替え、既存庭保存

用 途|2世帯住宅

要 望|世帯間のつながり、複数の居場所づくり、居心地の良さ

面 積|建築面積: 160.56㎡  延床面積:147.67㎡

施工費|4000-5000万円

受賞等|

JIA東海住宅建築賞2015 奨励賞
AICAコンテスト2014 最優秀賞
中部建築賞 入賞
愛知住宅賞 愛知県住宅供給公社理事長賞
Design for Asia Awards/SPECIAL MENTION
新建築住宅特集2014年8月号掲載

概 要|

建替えによる二世帯住宅の計画である。今までも建替え前の解体に立ち会う度に、まっさらになってしまった敷地を見て違和感を感じてきた。施主にとっては想いや記憶の残る建物であり、地域という視点では街並みの一部として存在していた住宅である。そこで建替え計画であっても過去の風景を残しながら更新するのがよいと考え、既存の塀や庭を残しながら新しい住宅が馴染むような日本家屋的な外観を持つ住宅を提案した。その大屋根の一部を窪ませ建物中央に光庭を計画し、世帯間を隔てながらつないでいる。光庭では光溜まりが浮かび上がり、時間変化によって自然光の彩りが内部空間に展開する。単純な屋根の操作により空への視界の広がりや通風、採光など住宅密集地でありながら自然が身近なものとして感じられる様になっている。光庭を介して向き合う四つのスペースは天井勾配によって空間の独立性を保ちながら、緩やかに繋がっている。また光庭との高低差によって視線も程よく遮断され適度なプライバシーを確保している。外観は既存塀や庭を参照し、内部空間は街並みにある住居間関係を用いて組み立てた。光庭に浮かび上がる光溜が内外、居室間をつないでいる。