敷 地|住宅地
用 途|賃貸住宅(長屋)
要 望|他にない賃貸住宅、大手以下のコスト
面 積|建築面積: 123.50㎡ 延床面積:199.06 ㎡
施工費|5000-6000万円
受賞歴等|
愛知住宅賞 都市機構中部支社長賞
概 要|
敷地周辺は古くからの住宅が密集した場所である。街並みのコードともいえる切妻屋根を連続させその下に住戸を配置した。古い街を訪れると建物の間に路地があり、細長いそのプロポーションと隣り合う建物からにじみ出てくる賑わいが心地よかったりする。この計画では住戸間の余白を透明化したうえで内部化し、街の余白と連続するものとして光や風と共に風景をつなぐことを提案した。住戸間の余白は住人にとってエントランス、階段室、インナーガーデンとして機能し内部であり街の一部でありという曖昧な場所として計画されている。室内は2層の気積をもつ大らかな空間となっており、屋根の棟部分から強い光を下階に導くと同時に屋根の谷に設けられた垂直のスリットからは間接光がインナーガーデンに届けられる。上下階の騒音、共用通路とプライバシー、階ごとに異なる通風・採光など集合住宅を計画する際に問題となる課題を解決しながら木造2階建ての長屋として計画を行った。