妊婦さんが少しずつ歩を進められるように、また万が一の時を考慮して階段を複数の踊り場で分割。平面的にも、より安全性を考慮してL型としている。内装制限で木を感じられる箇所が少ないため蹴込板はヒノキ無垢材を使用。こちらも地元岡崎産。手摺も同ヒノキで面取りも優しく。ブラケットは鈍く光る真鍮を用いて手摺の存在感をさりげなく高めている。
1階からは蹴込板が一枚板のように見え、上りながら見え方が変わる。蹴込板に堀込みを施しノンスリップを兼ねている。
妊婦さんへの配慮も安全性も地産材も、建築的新しさは無いけど、人や自然のことを思いながら設計する姿勢は大切にしている。つづく
現場日記