ひとりごと

産婦人科医院が出来るまで⑨| 階段 

子供の頃の記憶だが病院の廊下は、どこも暗く寒く苦手だった。病院には多くの機能的な所室があるため廊下は動線として必要な空間ではあり移動を伴う共有空間である。廊下の面積を最小限に抑えるために建物の中央に配置したが通常建物中央部は窓が設けられないため暗くなる。よって多くの病院ではそれなりの照度を確保した照明を一日中使うことになる。この建物では廊下の天井を高く設けたうえで高窓を設け、光と風を取り込む計画とした。また南からの強い陽射しを柔らげるため、ヒノキの格子を設け木と陽を同時に感じられるようにした。自然(光)と建築が様々な時間の中で重なり合い、その柔らかく温かい空気によって、妊婦さんたちが安心して過ごせる居場所を作りたいと考えた。つづく

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